Blog
1.72019
人的ネットワーク・人脈のつくり方のポイント
自分を変えて高めるためのネットワークづくり
人は自分と同じ考え方や価値観を持っている同質の人とつながりを持とうとします。
しかし、同質な人のネットワークからは、自分の知らない世界のことを教えてはくれません。
自分の殻を破り、新しい世界に踏み出すようなきっかけを得ることはできません。
進化や成長には、自分が変わること、自分を変えることが必要です。
そのためには、考えや価値観の異なる異質な人とのネットワークづくりが必要です。
自分を変えて高めるための人的ネットワーク・人脈づくりのポイントを紹介します。
<目次>
人的ネットワーク・人脈をつくるときの落とし穴
変える×拡げるための人的ネットワークをつくる
・本物のプロとのつながりをもつ
・自分をみてくれる人とのつながりをもつ
・変えたい相手とのつながりをもつ
人的ネットワーク・人脈をつくるときの落とし穴
人は、いろいろな人と関わりをもって、生活しています。
あなたの人的ネットワークは、どのようなネットワークでしょうか?
働いていれば、同じ会社の上司や、部下とのつながり、同僚とのつながり、取引先の人とのつながりなどがあります。
その中でも、仕事上のつきあいだけではなく、踏み込んだつきあいに発展した人もいるでしょう。
また、友達や、家族、地域の人とのつながり、趣味や習い事を介したつながりなどもあります。
その人たちとのつきあいを通じて、関係をきづくとともに、様々な情報を得ることにもなります。
ここで、少し考えてみてください。
あなたがつながりを持っている人たちは、どのような人ですか?
自分と同じような価値観、考え方をもった人ばかりではありませんか?
仲良しグループばかりになっていませんか?
自分がつながりを持っている人は、同じ価値観や考え方を持った、自分と同質の人であることが、思っている以上に多いものです。
同質の人と話をしていると、大半は、自分の考えに賛同してくれたり、自分の考えが正しいことを強化するような情報を提供してくれたりします。
人は自分の意見や考え方を認めてもらえるとうれしいものです。つきあい自体も、心地よいものになっていることでしょう。
しかし、同質な人のネットワークからの情報収集は、自分の知らない世界のことを教えてはくれません。
自分の殻を破り、新しい世界に踏み出すようなきっかけを得ることはできません。
自分の知っている世界だけで、納得感を強め、完結してしまうことになります。
いわば、井の中の蛙になってしまうのです。
これが、人的ネットワーク・人脈をつくるときの落とし穴なのです。
変える×拡げるための人的ネットワークをつくる
それでは、自分を進化・成長させるには、何が必要なのでしょうか?
現状維持は成長ではありません。
今と、おなじままでは、進化はありません。
それどころか、他の人たちが成長をすれば、自分は後退してしまっていることと同じになってしまいます。
進化や成長には、自分が変わること、自分を変えることが必要です。
そして、自分の世界を拡げることが必要です。
それでは、自分を進化・成長させるための情報収集を考えるとき、どのような人的ネットワークをつくればよいのでしょうか?
それには、「変える」、「拡げる」をキーワードとしたネットワークをつくることが大切になります。
では、「変える」、「拡げる」ネットワークをつくるには、どのような人とのつながりが、カギになるのでしょうか?
まず、「本物のプロ」とのつながりです。
次に、「自分をみてくれる人」とのつながりです。
最後に、「変えたい相手」とのつながりです。
それでは、それぞれの人と、その人から得られる情報について説明します。
本物のプロとのつながりをもつ
それでは、「本物のプロ」とは、どういう人なのでしょうか?
「本物のプロ」という言い方をしている通り、単に「何かについて、よく知っている人」のことではありません。
高い専門性をもった人のことです。
高い専門性をもった人とは、ある分野や領域について、研究を重ねている研究者や、ある分野に特化してサービスを提供している団体や組織の中で、それについて実践を踏まえた上で、力をつけている人などです。
高い専門性をもった人は、詳細な情報、裏付けのある情報を持っています。
また、高い専門性をもった人は、その分野や領域について、にちや、研究、探究を行っているので、最新の情報を持っています。
情報は新しいほど有用です。
高い専門性を持った人に聞けば、自分で、裏付けを行ったり、新旧の情報が混在したものを集めて整理したりすることなく、有用な情報を得ることができます。
本物のプロからは、極みの情報が得られるのです。
自分をみてくれる人とのつながりをもつ
それでは、「自分をみてくれる人」とは、どういう人なのでしょうか?
「自分をみてくれる」ということですから、自分をよく知ってくれている人や、自分を育てようとしてくれている人のことです。
「自分をみてくれる人」は、自分の考え方や、行動特性、興味・関心があることなどを知っています。
そして、それを知ったうえで、様々なものをすすめてくれます。
すすめてくれるものは書籍かもしれませんし、研修かもしれません。場所かもしれません。人を紹介してくれるかもしれません。
すすめてくれるものは、自分をよく知ったうえで出てくるものですから、自分にとって、全く役に立たない情報ではありません。
むしろ、「自分をみてくれる人」の目を通して見たものですから、自分が知りたい情報や、必要な情報とは少し違いますが、的を射た、自分の世界を拡げてくれたり、気づきを得られたりする情報であることが多いです。
また、自分をよく知ってくれている人は、自分にとって有益な情報を提供してくれます。
何かをすすめてくれるだけでなく、その人の考え方、行動特性、その人が学んでいることなどから、様々な情報を得ることができます。
その中には、自分の範疇にはない、思ってもみなかった、有益な情報が含まれています。
目から鱗が落ちることがあるのです。
「自分をみてくれる人」からは、刺激になる情報が得られます。
変えたい相手とのつながりをもつ
それでは、「変えたい相手」とは、どういう人なのでしょうか?
「変えたい相手」とは、「自分をみてくれる人」の反対だと思ってください。
つまり、「自分がみている人」です。自分がその人を変えたい、育てたいと思っている人のことです。
「変えたい相手」は、自分と同じ世界にはいません。
ですから、その人から発せられる情報は、自分の発想にはないことだったりします。
世代が違う人の考え方をイメージしていただくとよいでしょう。
自分からは探しに行かない、自分の周りにはない情報、つまり、自分が普段触れることがない情報が得られます。
また、「変えたい相手」は、自分が育てたい人ですから、その人に対して、自分の利害がありません。
通常、「自分にとって、メリットがあるから育てたい」というように、メリットありきで、人を育てようとは思わないはずです。
自分のメリット、デメリットは関係ありません。
ですから、その人から得られる情報についても、変に偏った見方をすることはありません。
「変えたい相手」からの情報は、客観的に、冷静に見ることができるのです。
情報を得るために、人的ネットワークをつくるわけではありませんが、普段、どのような人と接することが多いのかを、この機会に考えてみましょう。
そして、自分を進化・成長させる情報収集ができているかも、自分に問いかけてみてください。
ここでは、人に着目して話を進めてきましたが、団体や組織についても同じことが言えます。
同じ部門、同じ課に所属する人たちだけで気づかないことでも、他部門の人からの一言で気づきを得たり、新しいアイデアが生まれることがあります。
自分と同質なもののネットワークだけでなく、異質なものとのネットワークもきづいていきましょう。
そして、自分の知らない世界を取り入れて、自分の殻を破り、進化・成長をはかりましょう。
Copyright © 改善と人材育成のコンサルソーシング株式会社