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9.252015
5S活動の改善力を高める方法とポイント
5S改善の仕組みとツールづくり
改善としての5S活動とするためには、改善の基本スタイルを身につけなければなりません。
改善ボートによる活動の見える化を行い、改善推進のための仕組みづくりを行って改善のPDCAを回せるようにしましょう。
有効な5S改善を進めるためには、それをサポートする強力な改善5Sを準備し、実践的な取り組みとします。
<目次>
(1)改善活動を見える化する
(2)PDCAツールを作成する
(3)5S改善ツールを作成する
(1)改善活動を見える化する
5S改善活動の目的・方針と目標、体制、日程など活動の基本情報を掲示した改善ボードを作成して職場に掲示します。
5S改善活動は、改善ボートの前に集まり、スタンディングミーティングを行って、コミュニケーションを取りながら推進していきます。
活動への参画を促すために、改善ボートにはミーティングへの参加状況を見える化した「星取表」などを掲示するといいでしょう。
改善活動の推進状況を目標実績グラフなどに表して改善ボートに掲示しましょう。
常に他の人に見える状態にある改善ボートに推進状況のわかるグラフが掲示されることで、推進意識を高めることができます。
改善ボートには、連絡事項や決定事項も掲示しておきます。決まったことなどの周知徹底と効率的なミーティング進行に役に立ちます。
(2)PDCAツールを作成する
改善の基本は、PDCAを回すことにあります。1回の改善ですべての問題が解決することはありません。
やってみて、確認して、うまくいかないところは直したり、変えたりすることを繰り返すことで改善のレベルは高まっていきます。
難しい問題や障害のある改善策は、何度もPDCA回すことによって解決できるのです。 改善のPDCAを回ツールを作成しましょう。
1つの改善案が、計画され、実行し、効果を確認して、見直す、そして、更にレベルアップした改善計画を立案する改善サイクルが回っていくことがわかる仕掛けをつくります。
例えば、PDCAの4つの象限に分けたシートに、1件1葉で改善案を書いた付箋紙を貼り、P->D->C->Aという順に付箋紙を動かしていくものです。
(3)5S改善ツールを作成する
5S改善をするには、5Sの基本原則に沿って、職場の整理や整頓状態の良し悪しを評価し、問題点を洗い出すツールがあると、より的を射た改善を行うことができます。
業務に役立つ5S改善とするためには、最初には業務の棚卸し行い、業務分類表を作成します。
まず、業務の整理・整頓をするのです。その上で、文書や資料、材料、部品、備品、工具などの整理・整頓基準を作成することで、業務と整合した整理・整頓基準を作成することができます。
業務分類表と整理・整頓基準を見比べて、業務分類表上の業務に該当しないの文書や資料、材料、部品、備品、工具を明確にして、業務に必要のないものを徹底的に排除します。
次に、5S改善を推進していく中で、決められた整理・整頓策をルール化し、表示や形跡整頓などによる徹底のためのツールづくりを行いましょう。
5Sの崩れ防止するためには、使ったものを元に戻すための仕掛けづくりは重要です。
5Sのレベルを診断する
自分たちの5S活動のレベルを診断してみましょう。
整理整頓といった5Sの「形」がどのくらいできているかチェックシートなどを使って評価します。
ルールを守っているか評価する上で「形」の評価は有効な方法です。
5Sのレベル診断では「形」の評価とともに「質」の評価もしましょう。
「質」の評価とは、5Sによってどのくらい仕事が良くなったか、効果があったかを評価することです。
診断によって、5S活動の問題点を洗い出し、改善を繰り返すことで、5S活動のレベルを高め、イマイチな活動から脱却しましょう。
5S診断の詳細はこちらの記事⇒5S活動の診断と取り組み改善の事例
前の記事⇒5S活動成功への道4 脱・片付けをめざす
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5S活動に役立つ5S・帳票・プログラム
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5S解説資料、5Sテキスト案内
- 5Sの意義と効果
- 製造現場の5S改善 整頓編
- 事務の5S改善 整理編
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