仕事のミス防止のしかけと改善策研修(講師派遣)
仕事においてミスの発生はつきものですが、ミスの発生を、起こした個人の問題として片づけてしまうと、個別業務のやり直しや修正を繰り返すばかりで、業務全体の生産性向上にはつながりません。ミスを防止するには、ミスを起こした個人に焦点を当てるのではなく、起こした事象に焦点を当て、その原因を探究し、ミスを防止する仕組みづくりが不可欠です。
本研修では、ミスの発生防止、検出力向上など役立つ、簡単なポカヨケから実践的な管理ツール・改善手法などをベースとした「しかけ」を幅広く紹介します。これら管理ツール・改善手法は、ミス防止の効果だけでなく、仕事のレベルアップや製品・サービスの品質、コスト、納期の向上などに寄与する手法です。
ミス防止にすぐに使える「しかけ」(管理ツール・改善手法)について、事例や演習を通して具体的に学んでいただきます。
※eラーニングもございます。(詳しくはお問い合わせください。)
<受講者の感想①>
小さなミスはすぐにやり直しができるため、そのミスをミスと思っていませんでした。また、ミスは個人の意識の問題だと思っていました。ミスを恥ずかしがらずに共有し、みんなで知恵を出し合いながら改善していくことで大きな失敗も防げることを学びました。人ではなく、ミスとその原因に焦点をあてることが大切ですね。
<受講者の感想②>
ミスに対して効果的な仕掛けがあることを学びました。また、ミスをした人が気をつけるという意識に任せるのではなく、チームで力を合わせて、ミス防止をすることが大切だとわかりました。ミスのためにやり直しや修正が発生し、残業になることも多かったため、この手法を取り入れて、変えていきたいと思います。
【研修カリキュラム】
研修内容 |
1 ミスとは
・ミスの種類と原因
・ミスは9/100万の確率で起こり得るのでゼロにすることは不可能
・ミス防止改善ストーリーと管理力を高める取り組み
2 ミスをする人の特徴の傾向と対策
・細部が気になる人のミスの傾向と対策
・場当たり的に仕事をする人のミスの傾向と対策
・言われたことしかしない人のミスの傾向と対策
・認識が他の人とずれる人のミスの傾向と対策
・何でも抱え込んでしまう人のミスの傾向と対策
・仕事が中途半端な人のミスの傾向と対策
・すぐ忘れてしまう人のミスの傾向と対策
3 ミス防止のマインドと集中を高めミス防止をするしかけ
・仕事に対する姿勢を改善してミスを減らす
・力の過不足を認識してミス防止
・ニコニコカレンダーでお互いの気持ちの見える化
・カウンセリングマインドチェックリストで的を射たフォロー
4 コミュニケーションエラーによるミスを防止するしかけ
・イメージ・コミュニケーションでエラー防止
・依頼・指示は往復で誤認識防止
・できることを確認するまでの教え方でミスを減らす
・やりとりの見える化でズレ・モレの防止 他
5 仕事環境を整えてミス防止するしかけ
・整理基準で必要なモノだけにしてミス防止
・1フォルダ×1ファイルして必要なモノがすぐわかるように
・机上ゼロ帰宅で毎日片付けることが習慣化
・表示方法を統一してファイリングミスをなくす 他
6 仕事の計画力・段取力を高めてミス防止するしかけ
・現場の知恵をリアルタイム入れ込んだ手順でミス防止
・行動矯正型帳票で手順の抜け落ちミスを防止
・WBSで系統立てた作業の計画
・課題・リスク対策を作業計画に盛り込みミス防止 他
7 仕事のプロセス・手順をミスに強い方法にするしかけ
・必要な時に必要なだけの資料・データでミス防止
・小さいPDCAをたくさん回してミスを小さくしていく
・先行一気通貫のスタイルで想定外をあぶり出す
・ペア作業で動作と判断を分離してミスを防止 他
8 変更・変化時の管理力を高めミスを防止するしかけ
・4M変化点管理検討シートで変化点での対応を計画しておく
・取引先の変化の見える化で対応モレ防止
・文書変更箇所の一元履歴表で見落としミスを防止
・命名ルールを工夫して最新性・有効性を見える化する 他
9 機械化とポカヨケでミス防止するしかけ
・入力作業のポカヨケの仕掛けを組み込む
・チェックデジットで入力ミスを自動検出
・必要なデータだけを見える化し処理の見落としをなくす
・データ参照関数で見て判断による入力ミスを防止
10 ミスの検出力を高めてミスの被害拡大防止をするしかけ
・毎日のミーティングでミスの顕在化と即日処置化
・計算過程を見える化してミスを見つける
・行動記述型チェックリストで中身まで確認させ検出力を高める
・作業の順番と方法を逆にしてミスを検出する
・バラツキ視点で異常工数を見える化してミスをあぶり出そう
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【研修詳細】
研修スタイル |
講義+演習・グループ討議 |
対象者 |
・業務におけるミス削減を常に課題と感じている管理職、リーダー、中堅社員
・仕事の品質と生産性を今より高めたいとお考えの方
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研修時間 |
6時間
※カリキュラム変更により3~4時間も可 |
定員 |
最大40名 |